「いい事務所」の話を前回書きましたが、「いい事務所」とは何か書いてなかったので追加で書きます。
 いい事務所とは
 整理整頓されている (えっ?)
 誰が訪ねてきても、それ相応の人が対応してくれる (えっ?)
 さっと飲み物(お茶など)がでる (えっ?)
 事務所内の人がやるべきことをやっている (えっ?)
 事務所内の人の顔が明るい (えっ?)
 全部当たり前のことじゃないか?と突っ込みたくなりませんか。
 ですが。よく考えたら当たり前のことをキッチリと当たり前にやるのが「選挙」じゃないですか。 いや、選挙に限らず「営業」でも「学業」でもそうではないですか。
 「おはようございます」「おやすみなさい」「こんにちは」「ありがとうございます」がちゃんと言える。授業の5分前には席に着いている。家に上がったら靴を揃える。ご飯を食べたら「ごちそうさまでした」と言える。当たり前のことを「当たり前」にまずやってからが勝負じゃないですか。
 そんなことができてない事務所いっぱいあります。そんなことが出来てない人いっぱいいます。
 その上での戦略であり、戦術です。
 大体、「選挙」というと普通の感覚が吹っ飛ぶことが多いです。そういう私もこの前までそうでした。
 きっかけはピーター・ティールの『ゼロ・トゥ・ワン』。
(ピーター・ティールっていうのは、テスラ、ユーチューブ、フェイスブック、スポティファイ、エアービー・アンド・ビーなどに投資したり、その人材を育てたりして新興企業の親分みたいな人)
 『ゼロ・トゥ・ワン』の中で、ピーター・ティールが強調しているのは「セールスの大切さ」。いわゆる新興企業家は、「開発」だとか「戦略」だとか、格好いいことばかりいって「セールス」を軽視している。だからほとんどの会社は潰れると。「セールス」のどこがカッコ悪いんだ?みんな何かを売ってるんだ、という例がいくつかあって、その中に『政治家は「人」を売ってるんだ』という言葉がありました。
 なるほど、そうなのか。セールスみたいに考えればいいんだ。
 演説で、人にものを教えるように上から目線で話す人。そんなセールスマンいませんよね。「私(という商品)が当選したら、あなたの生活がどんなに良くなるか。便利になるか」言わないといけないですよね。
 よくあるのが「私は決死の覚悟でこの選挙に臨んでます!」
 いや、セールスマンがどんな覚悟で来ようが、買う人には関係ないでしょ。商品のどこがどういいのか言わなきゃ。
 他にも競合商品をけなすだけの演説。それは分かったから、お宅の商品はどんなの?って言いたくなります。
 と言うわけで、選挙に「一般の感覚を持っていこう!」という話は長くなるのでまた次回。