ムーブ・ザ・ワールド

「ナイトムーブス」に関しては、「何をやりたいのか分からない」とよく言われます。自分のコミュニケーション能力の低さを思い知らされる毎日です。

 初めて選挙にでる人を支援する団体であるランフォーサムシングジャパンの目的は、民主主義の復権、復活、リバイバル、再構築であったわけで、「棄権しちゃダメだ。自分に近い人に投票しよう。いなければ自分で立候補しよう。やり方がわからなければ手伝います」というものでした。
 統一地方選を経て、さらにこれを進めようとしているのがこのイベントで、しかもSNS全盛の時代にアナクロな「言語」と「実地で会う」という方法を使って。

 元候補者の方達の素晴らしさを知ってもらいたい、また選挙に出ることの素晴らしさ(と厳しさ)を知ってもらいたいという目的と、イギリスのスピーカーズ・コーナーのような、フランスの立ち上がる夜みたいな、路上での言論の復活という二つの目的が混じっていて、そこが余計にわかりにくいものになっている原因です。どうしたらいいんだろう。
とにかく楽しくやります!

 昨日のPVも、「どんな妨害にも避難にもめげないぜ、だった俺たちはワイパーめがね*があるんだから」、という、不屈の言語に対する信頼、民主主義に対する信頼を表現したものです。全然伝わらなかったような気がしますが・・・。「水をかけられた後の表情が嬉しそう」という指摘がありました。個人的にはワイパーが途中で止まってしまうところが好きです。

*防御法とジョークの心のイメージ

ナイトムーブス

 調べてみると、同じフランスでも「立ち上がる夜」と「黄色いベスト」はかなり違う。「立ち上がる夜」は社会党政権が労働法の改正を行おうとしたのに対し、市民が反対して共和国広場に集まったのがきっかけ。しかし途中から、いろいろな課題の人が集まってきて、音楽や踊りをする人も出てきたりして、課題が拡散していく。元々言い出した人達は、不満なんだけど、そこで人が集まったことによって。「自分は孤独ではない」と感じた人達が地域に帰った後、次の運動に繋がっているという指摘がある。
 昨年の、「黄色いベスト運動」は燃料税の引き上げがきっかけで、主に車が生活手段の地方の人が怒って交差点を占拠しだしたのがはじまりらしい。左派も右派もいるのだが、内部ではあんまり関係ない様子。地方の反乱といっていいのか。暴徒化している所が取り上げられるが、騒動屋みたいな連中が紛れ込んでいたりするらしい。
 香港の今回のデモは?情報が少なくて判断しかねるけど、こういうことは日本では起き(て)ない。中途半端に裕福だからか、意見表明するのにあきらめているのか、仕事や学校で疲れているのか、日本的な謙譲の美徳なのか。
 日本ではナイトムーブスみたいな、表面的に半分冗談みたいな形で表現されるのではないかと思ってます。冗談でしか「愛している」と伝えられない不器用な人のように。
 愛してるぜベイビー(後藤輝樹さんみたいだな)

ナイト・ムーブス(夜歩く)

 ナイト・ムーブスのイメージが伝わりにくかったのでもう少し。
 統一地方選に関わって思ったのが、選挙のときだけ政策とか課題とかを話さなくてもいいんじゃないかと(そして誰であっても)いうことです。課題はそこにあって続いているし、選挙の時だけ話して、聞いて、投票してそれで終わりなの?
 政治(=生活のリアル)について、口を開く人はほとんどいないし、そんな場すらない。だから場をつくってみようと思ったわけです。
 ナイト・ムーブスの第一回目、第二回目、もしかしたら第三回目以降も、誰も聞かない、人も集まらない可能性は高いです。が、しかし一人でも、「お、こんな事やってる馬鹿がいるのか」いやもとい、「こんなことやってる奴らがいるのか」と思ってもらって、「そういえば俺もいいたいことあるよな」と思い、誰か身近にいる人にでも話をしてもらえればいいんじゃないかと思うのです。「そうえいば、俺、こんな風に思うんだけど」みたいな。
 本当に危機だと思うんです。例えば東京圏。突出して高齢化率が高くなります。人口が一極集中で流入過多になっている上に独身比率が高い。20年後、30年後に一体どうなるのか。地方は別のパターンの大変動に見舞われる。学生の学費の問題、労働の質の低下の問題、まだまだ日本は豊かで大丈夫という人もいるけど、本当にそうなのかな。
 そこでまずは、選挙に出たことのある人達に声をかけました。恐らく言いたいこと〈変えたいこと〉があるから選挙でたんでしょう。超くだらない青年の主張大会(!)みたいになるかもしれません。おそらく観にくる人なんていなのじゃないかと思います。ダメだったら皆で笑いましょう(それで時間があれば渋谷の街で飲みましょう)。
 たまたまステージの開いていた日が、6月26日。通常国会の最終日です。どんなことになっているか分かりませんが、通常、不信任案とか出して盛り上がっているころです。永田町とは全然違うところで、話を聞いてみませんか(話してみませんか)。もしかしたらこれが、民主主義を取り戻す産声になるかもしれないのです。
 もう少ししたら第一弾の出演者を発表します!

ナイト・ムーブス

 この前の統一地方選に応援などでかかわって、「みんないいこと言ってるよなぁ」と感じて、これ、選挙の時だけで終わっていいのかなという思いが湧いてきました。高橋しょうごさんの言ってた就職氷河期世代の救済とか、本当に深刻な問題だしね。
 そんなときフランスの「立ち上がる夜」(もしくは「夜立ち上がれ」という訳もある)の記事を見ていて、「私達は票はあるけれど声はないWe have vote but not voice)という主張があって、なるほど選挙が終わっても政治が終わるわけではないし、みんな言い残したことがあるんじゃないかなぁ、当選した人も当選しなかった人もと思いました。もっといえば選挙に出なかった人も。
 ちなみにフランスの「立ち上がる夜」とは、フランスで労働法改正を機に共和国広場に人々が集まって、夜12時まで様々なことを話し合ったムーブメントです。

 もう一つ、今回の統一地方選で衝撃を受けたのは、無投票の選挙区が予想外に多くあったこと。定員割れしそうな所さえありました。民主主義の基礎である自治体の議員のなり手がない。民主主義の底が抜けるんじゃないか(あるいは抜けたか)という怖さを感じます。だから色んな人に関心を持ってもらって、投票したい人がいなければ出て欲しいと思います。みんなのために。
 というわけで、話したいことがあるひとは一人2~3分で話せますので、代々木公園野外ステージにいらしてください。質問も2~3なら受け付けて語りましょう(ただし、ヘイトはダメね)。

 名前については、フランスが「夜立ち上がれ」なので、立ち上がるだけでなくて、いろいろな人の所へいって話したりするという「動く」イメージがあった方がいいかなと思い、それで横溝正史の「夜歩く」というのを考えたのですが、英訳してNight Walkじゃマラソン同好会みたいだし(そもそもRFSJ自体、走る会と間違われる)、ムーブメントという意味もあるMoveがいいのではないかと。
  思い出してみたら、ボブ・シーガーの「Night Moves」という名曲もあるし(80年代青春の人にはマリリン・マーティンのヒット曲もある)。ちなみに、ボブ・シーガーの「Night Moves」は、ボブ・シーガーが19歳のとき1つ年上の黒髪の女のコに失恋した時の歌で、「夜のいたずら」みたいなニュアンスがあります。
 さてどうなるやら。吉田東海はオープニングスピーチ(開会宣言)、とフリーダムスピーチ、できれば学生の学費のこと、労働と経済ぐらいは行いたいと思っています。

クラウドファンディング許可!

LIFULLソーシャルファンディングさんでクラウドファンディングのオーナー許可が下りました。これで万年金欠状態から解放される??わかないか。とりあえず皆様にご報告です。

ラン・フォー・サムシング・ジャパンのページhttps://japangiving.jp/supporter/project_display.html?project_id=40000255&fbclid=IwAR2N12nqjgIVj0GpISweEgscBSTA2D7ZWWhzzD94Gibm9X9mjbM5Y1CSC14

ミルクおやじさん、山田るまさん、もっちょさん

吉田代表がミルクおやじさん、山田るまさん、もっちょさん、ほのかさんと社畜chに出演しました。
ていうか吉田だけ着ぐるみ着てないのかい!
「ミルクおやじ(村川徳浩)」さん https://twitter.com/milk082
「もっちょさん(浜野ひであき)」さん https://twitter.com/mocchosan7
山田るまさん https://twitter.com/yamada_ruma

統一選後半戦を振り返って

統一地方選、後半戦終わりました。前半戦の公示前からあわせると一ヶ月以上もの間走り続けでようやく緊張が解けました。後半戦は予想外に依頼が多く、皆さんに十分なケアとができなかったのが申し訳なく残念でありません。

 結果は上手くいった人もいれば、残念な結果になった人もいます。もともと当選の難しい候補者を応援することが多いので、悔しい思いをすることが多いですが、勝っても私達の力は何百分の一、いや何千分の一、何万分の一にしかなってないと思います。選挙で一番大きいのは、何議席を何人で争って、どういう構図(支援団体、政党等)でやるかという部分が一番大きくて、候補者の努力や支援者の努力はその次、時にはもっと下の場合が多いです。しかし、負けると、「あぁ、もっと関わっていれば、もっとアドバイスしていれば。もっと・・・」と思うことしきりです。損な役割ですね。

 今回の選挙と結果をみていて思うのですが、やはり政党系とか現職は強い。政党系などは、短期間の活動で勝ってしまうことが多い。それは、政党の風ということもありますが、やはり「型ができている」ことが大きいのではないでしょうか。

 ちゃんと街頭活動をやる。ちゃんと推薦ハガキを出す。ちゃんとビラをまける。ちゃんと公営掲示板にポスター貼りができる。ちゃんと後援会活動的なことをやる。最低限やらなければならない暗黙のルールみたいなものをきっちりやっている気がします。よく例に出される選挙の名言ですが、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負け無し」です。負けている候補は、最低限の型をやりきっていないことが多い。

 とはいえ独立系で、ましてや新人となると「何をどうしていいかわからない」のが現状でしょう。私も候補者だったとき、「最初に候補者がやることは床を掃くことだ」といわれていたら、床を掃いていたでしょう。

 だから、志を持った候補者が失敗しないように、RFSJの活動を始めたのです。幸いにして、この趣旨に賛同してくれる人がいてくれて活動できてきました。皆さん、ありがとう。

 演説にしても、候補者の人は思いが強すぎて、一般の人に伝わるように話してないことが多い。横で候補者の演説を聴いて、「あぁこの人はこういう事を訴えたいんだな」と頭の中で組み直して、マイクを持つ機会があるときは話します。伝え方を工夫すれば、もっと思いは伝わります。日本の学校では話し方の勉強なんてしないですからね。

 落選された方へ。あなたの人格や政策が否定されたわけではありません。あなたは、この苦しい思いをして人のため、地域のために役立とうと思って立候補された立派な人です。伝え方が上手くいったかどうか、何が足りなかったのか。落ち着いたら考え直してみてください。人は敗戦から学びます。無駄な経験はありません。

 大好きなアメリカのなぞなぞにこういうものがあります。「丸太小屋で生まれ、事業に二度失敗し、26歳で恋人の死に直面し、27歳で神経を患い、選挙に生涯で6回落選した人は誰?」
 答えは、エイブラハム・リンカーンです。アメリカ歴代大統領のベスト3に必ず入り、首都ワシントンでホワイトハウスを見下ろすように座り続ける偉大なる政治家。

(日本ではマック赤坂さんの14回目の挑戦で初当選は多くの人に勇気を与えるのではないでしょうか)。

 当選された方へ。よく立候補の相談に来る方にいうのですが、「当選するのは簡単だけど、当選し続けるのは難しい」です。新人は期待感があるので実績が無くても、「何かやってくれる」期待感で票が入ります。しかし、次回は実績が見られます。意外と運で一回目通る人は多いです。しかし、しっかりやらないとすぐ消えます。2000年の衆議院選挙で当選した旧民主党系の新人でいまだに議員でいるのは細野豪志さんだけです(細野さんも次どうなるか)。他の人は皆消えました。競争がないようで意外と競争の厳しい世界です。毎日が選挙だと思ってしっかりやってください。皆さんに付託した人々の思いに応えるためにも。

 皆さん、ありがとう!お疲れ様でした。