選挙における時間(期間)の感覚っていうのは、普通の感覚と違う点がある。ここは経験者に聞いた方が得策です。
大体、バタバタと緊張の中で公示日を迎えて、その日は全力で活動する。選挙期間は(通常)衆議院選が火曜日から始まって次の次の日曜日までの12日間、参議院が17日間。いずれも土日を挟むのだけど、それが「スーパーサタデー&スーパーサンデー」で選挙期間の一番の山場。人の多いスーパーや行楽地や商店街に繰り出して、アピールをするチャンスとなる。
本当はその前の金曜日から土曜日にかけて、報道各社の調査が入り、結果が日曜版か月曜版の紙面に出るので、金曜日までに有権者への浸透を図っておくべきだ。そして金・土に入れた情勢がひっくり返ることは…実はあんまり無い。
普通は選挙が始まってからが「選挙」だと思うが、本当は「選挙期間の第一金曜日」までが選挙だと思った方がいいぐらいだ。
選挙活動って「やまびこ」みたいなもので、有権者に届くまで時間がかかる。本人は「俺こんなにやってるのに」と思ってても、有権者に認知されるには相当の時間がかかる。選挙終わってから「あれ、出てたの?知ってたら入れたのに」とか言われることもまれではない。だからこの「時間差」も計算して活動するべきだと思う。
別の時間感覚の話。選挙の本質を小説で書いた『当確師』だったか『選挙参謀』だったか忘れたけど、選挙本番までに(昔は)後援会で集会などのイベントを打っていくのが普通だった。そこで、「一つのイベントをやったら休憩期間を入れろ、後援会が疲労してしまうから」という記述があったが、これも選挙における時間の計り方の一つだ。
さらに最近では、ネットでの選挙も重要になってきているので、「すくなくともこの時期には○○人ぐらいフォロワーが欲しい」とか(期待通りにはならないだろうけど)念頭に置いておくのも必要だ。普通、いきなり面白い文章はかけないから。
以前、選挙の途中で(劣勢になった)候補者から、いきなりツイッターやりたいと相談を受けたことがありましたが…。無茶なことはやめてね。その時は、その方がツイッター向きではないキャラクターだと思ったのでやりませんでしたが、別の候補で選挙期間中に始めて一定の効果があった場合もあります。
いずれにせよ、選挙には独特の時間感覚があるということを意識しておいてください。