政策担当秘書試験 令和4年度問題

昨日のツィートで今年の問題が来年の3月にならないと公表されないと書いたのですが、今年は何故かもう発表されていました!すみません。近々、解答を作成し開設を掲載します。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/hisho/r2shushi.html

政策担当秘書試験 令和4年度問題(論文式)再現

 今年6月行われました政策担当秘書試験(一次試験)の問題が受験者様のご厚意により情報を頂きましたので共有させていただきます。毎年、翌年の3月ぐらいにならないと問題が発表されず、記憶に頼っての復元ですので、正確性に欠けるところはありますが、正式な発表を待っていると対策するにはちょっと遅いので。

課題1 人権デューディリジェンスについて
①日本企業の人権意識の評価
②企業に人権尊重した動きを取らせる施策を提案

資料:人権デューディリジェンスに関する国際宣言文書?のような定義がわかるもの
   (国連「ビジネスと人権に関する指導原則」(2011年)か?)
    各業界ごとの、世界大手企業の人権意識評価ランキング
   

課題2 不明。例年どおり、課題3よりとっつきにくかった模様。

課題3 高齢者の就労のミスマッチ問題。
①現在の企業と高齢者の就労のアンマッチについての分析
②企業の高齢者雇用意欲と高齢者の勤労意欲のアンマッチを解消する施策を提言

資料:過去の定年と健康寿命や寿命が変わっているグラフ
   40代~70代の就労希望者割合と希望理由の表
   高齢者雇用に対してどのような問題を抱えているかのアンケート結果
   高齢者就労斡旋センターの高齢者と企業とのマッチングのやり取りがわかる図

政策担当秘書試験 令和3年度問題解説&資料

 大変お待たせいたしました。今春は多忙のため、昨年度の問題の解答例の作成と解説ができておりませんでした。今年の受験生の皆様、本当に申し訳ありませんでした。にもかかわらず、今年も受講者の中から合格者がでていただき、本当に感謝しております。

 というわけで解説と、問題文に抜け落ちている資料で、これではと思うもの、ぴったりではないですが、これぐらいあれば解けるのではないかと思う資料を探して添付しておきました。どうぞご参考になさってください。

令和3年度問題解説
課題1
①AI時代に対応した人材とは。AIの応用や利用の観点から。
②データサイエンスのスキルの習得やブラッシュアップには、どのような学びの仕組みが必要か。

 課題1(必修)はAIに関する問題でした。いかにも出そうな中立的かつ現代的な問題です。機械化と労働の問題は日本に限りませんが大きな問題ですし、最近の試験でも繰り返し聞かれています(令和2年度の課題3(選択)「先端技術と労働」)。
 労働の問題と幅広く捕らえれば、平成31年度(令和元年)課題1(必修)「外国人労働者」、平成28年度課題3「男女共同参画社会」の①M字カーブ、平成25年度課題2(選択)「若年層の雇用問題」でしょうか。
 なんとなく、資料からデジタルの知識だけじゃなく他の分野とダブル・トリプルの知識が必要なのか、応用する分野の知識も必要なんだな、ということが分かると思います。資料は②の問題を考えると1~3まででしょう。資料3は分かりやすいですが、資料1,2はどこを使って、どう読み取ったらいいのか分かりにくいです。もう感じたことは全部「えいやっ」と書いてください。そして、全体講評にも書いてあり、私も何度も言っていますが、資料から事実を指摘したら、かならず「評価」を入れてください。全体講評にも「自らの考えを述べず、資料の解釈のみを詳述する答案もあった。」と書かれています。短くてもいいので、「○○である。(だから)△△である」または「□□と思われる」と評価を書いてください。
 課題②は、単純にいえば、「早いうちからデータサイエンスを学ばせる、強制ではないけど半強制的に学ばせる、その為には大きな大学の方が教員が揃えられて有利」ということではないかと思います。
 全体講評では、高校からの教育や文理融合について書いているのが少なくて「やや意外だった」と書いています。これだけ資料に沿った「大喜利(おおぎり)」みたいな問題を出しておいて、自由な発想を求めるなんてそれはないでしょう、と言いたくなりますが、これも数年前から書いていますが、最近の試験は、独自のアイディアを高く評価しています。もちろん独創的なものでなくて大丈夫です。今回の課題1のように資料が少なめの問題は、資料から離れた解決策を入れると評価されるようです。

課題2(選択)
①気候変動はどうして安全保障問題といえるのか。
②わが国は東南アジア地域における外交政策として、どのような政策をとるべきか。

 これは今回の3問の中で一番書きやすかったのではないでしょうか。資料が指し示しているものが比較的はっきりしています。ただ全体講評にあるように、「外交」問題ととらえるのは少し難しかったかもしれません。気候変動→安全保障問題→外交問題と、最後に外交問題として、どのような提案をするかについては、アイディアが必要です。
 全体講評では、資料にまったくでてこない中国との関係について論じるものがなかった、残念だった、と言っていますが、無理でしょ!
 災害協定や移民協定など、存在すら知らないと思いつくのは難しかったかもしれません。そういう意味では、多少知識があった方が有利です。これも何度も言っていますが、知識を問う試験ではありませんが、多少あった方が(早く気づくという点で)有利な試験です。

課題3
①わが国のジェンダー平等をめぐる課題を挙げ、それら改善に資する社会的環境を作るための提言をせよ。
②国政報告会の参加者にジェンダー平等の理念や目標などを平易に説明する文章を作成する。

 課題3は、逆に資料がいっぱいありすぎて、全資料に力一杯言及してしまうと時間が足りません。できるだけ広く薄く、それでいて落とさないように書く訓練が必要です。短い言葉で書く。それには、やっぱりパソコンを使って何度も書き直すのが良いと思います。安倍元総理の追悼演説で有名になった野田元総理も、名演説を生み出す秘訣は日々の(記事の)書き込みだというような趣旨のことをおっしゃっています。意外と、頭で思っていても書けないんです。書いても回りくどい言い方になって時間をロスしてしまう。短く簡潔に、しかも意味が明瞭な文章を書けるようになるには日々の訓練が必要です。
 この問題も資料が三カ所も抜けていて、勉強しようとする人にとって不親切です。一応、これかな?と思うものをつけておきましたが、見つけたものがちょっと長いので確信がありません。この点は、本当に改善してもらいたいです。

 全体的に、3問ともそれぞれ違う理由で例年より難しく感じました。合格者さんのお話を聞いても、おそらく解答例で書いたような全部の論点を書けていなくても、6割ぐらいの点で合格しているのではないかと思います。できるだけ論点を落とさないように、頑張ってください!!

 例年行っている過去問講座(DVD&添削)ですが、もし必要があれば対応します。

2018セット(平成25、26、29年過去問の解答例と解説DVD)
2019セット(平成27、28、30年過去問の解答例と解説DVD )
と二つあり、

いずれも平成31年(令和元年)と令和2年度と令和3年度の解答例と解説が付きます。
試験問題の添削込みで各10,000円です。

お申し込みされる場合、送付先ご住所をご連絡いただき、お手数ですが、下記口座までお振り込みください。
りそな銀行 参議院支店(329) 0046634 ランフォーサムシングジャパン

 より早く、安くという方には、Kindle版しかありませんが、現存する日本唯一の対策テキスト「受かる!政策担当秘書試験: 合格率5% 難関国家試験」 RFSJ Booksをお薦めします。

合格者オリエンテーション

gokukaku

 昨夜、政策担当秘書試験の今年の合格者の方のオリエンテーションがありました。


 例年のごとく、資格取得者で「政策担当秘書・族議員」自ら呼ぶ大西健介議員のご挨拶、事務局の説明の後、先輩合格者との懇談を行いました。なかなかわかりにくい仕事&仕組みで、情報もないなか、合格者の方も大変です。私たちも一生懸命伝えようとしていますが…。


 大西先生が令和3年2月26日予算委員会第一分科会での質疑で、政策担当秘書について質問されていて、合格者のケアとかに対して前向きの答弁を引き出しているので、既合格者の方も、これから受験の方も(少し)期待して待っていてくださいね!

https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/hisho/index.html

政策担当秘書資格試験セミナー

もう既にお問い合わせをいただいておりますが、今年も政策担当秘書資格試験セミナーを開催させていただきたいと思います。
昨年合格された方から「試験の一週間前にDVD見ただけで合格しました」と、まるで詐欺商法のようなお褒め言葉?をいただきましたが、この方は他の難関試験も合格されている方なので、元々書く能力のある人が「コツ」をつかめば合格する、ということだと思います。
 最近の問題傾向は、知識をあまり問うていません。出された資料をキッチリ解釈できれば、政治・行政の知識が無くても相当のレベルまでいくはずです。
 しかし、「当たり前のことを当たり前に書く」というのは意外と難しいんです。普段、家族や仲間となら「ああ、アレ取って」とか「ガースーってアレだよね」みたいに、キッチリした文で意思伝達しなくても済んでしまいます。試験や論文などでは、全然知識の無い人に向かって説明するように書かないといけないので、そこが難しいのです。添削を利用して「書く能力」を身につけていただければとおもいます(ちなみに去年の合格者は添削は利用されませんでしたが・・・その前の合格者の方はされてます)。