統一選後半戦を振り返って

統一地方選、後半戦終わりました。前半戦の公示前からあわせると一ヶ月以上もの間走り続けでようやく緊張が解けました。後半戦は予想外に依頼が多く、皆さんに十分なケアとができなかったのが申し訳なく残念でありません。

 結果は上手くいった人もいれば、残念な結果になった人もいます。もともと当選の難しい候補者を応援することが多いので、悔しい思いをすることが多いですが、勝っても私達の力は何百分の一、いや何千分の一、何万分の一にしかなってないと思います。選挙で一番大きいのは、何議席を何人で争って、どういう構図(支援団体、政党等)でやるかという部分が一番大きくて、候補者の努力や支援者の努力はその次、時にはもっと下の場合が多いです。しかし、負けると、「あぁ、もっと関わっていれば、もっとアドバイスしていれば。もっと・・・」と思うことしきりです。損な役割ですね。

 今回の選挙と結果をみていて思うのですが、やはり政党系とか現職は強い。政党系などは、短期間の活動で勝ってしまうことが多い。それは、政党の風ということもありますが、やはり「型ができている」ことが大きいのではないでしょうか。

 ちゃんと街頭活動をやる。ちゃんと推薦ハガキを出す。ちゃんとビラをまける。ちゃんと公営掲示板にポスター貼りができる。ちゃんと後援会活動的なことをやる。最低限やらなければならない暗黙のルールみたいなものをきっちりやっている気がします。よく例に出される選挙の名言ですが、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負け無し」です。負けている候補は、最低限の型をやりきっていないことが多い。

 とはいえ独立系で、ましてや新人となると「何をどうしていいかわからない」のが現状でしょう。私も候補者だったとき、「最初に候補者がやることは床を掃くことだ」といわれていたら、床を掃いていたでしょう。

 だから、志を持った候補者が失敗しないように、RFSJの活動を始めたのです。幸いにして、この趣旨に賛同してくれる人がいてくれて活動できてきました。皆さん、ありがとう。

 演説にしても、候補者の人は思いが強すぎて、一般の人に伝わるように話してないことが多い。横で候補者の演説を聴いて、「あぁこの人はこういう事を訴えたいんだな」と頭の中で組み直して、マイクを持つ機会があるときは話します。伝え方を工夫すれば、もっと思いは伝わります。日本の学校では話し方の勉強なんてしないですからね。

 落選された方へ。あなたの人格や政策が否定されたわけではありません。あなたは、この苦しい思いをして人のため、地域のために役立とうと思って立候補された立派な人です。伝え方が上手くいったかどうか、何が足りなかったのか。落ち着いたら考え直してみてください。人は敗戦から学びます。無駄な経験はありません。

 大好きなアメリカのなぞなぞにこういうものがあります。「丸太小屋で生まれ、事業に二度失敗し、26歳で恋人の死に直面し、27歳で神経を患い、選挙に生涯で6回落選した人は誰?」
 答えは、エイブラハム・リンカーンです。アメリカ歴代大統領のベスト3に必ず入り、首都ワシントンでホワイトハウスを見下ろすように座り続ける偉大なる政治家。

(日本ではマック赤坂さんの14回目の挑戦で初当選は多くの人に勇気を与えるのではないでしょうか)。

 当選された方へ。よく立候補の相談に来る方にいうのですが、「当選するのは簡単だけど、当選し続けるのは難しい」です。新人は期待感があるので実績が無くても、「何かやってくれる」期待感で票が入ります。しかし、次回は実績が見られます。意外と運で一回目通る人は多いです。しかし、しっかりやらないとすぐ消えます。2000年の衆議院選挙で当選した旧民主党系の新人でいまだに議員でいるのは細野豪志さんだけです(細野さんも次どうなるか)。他の人は皆消えました。競争がないようで意外と競争の厳しい世界です。毎日が選挙だと思ってしっかりやってください。皆さんに付託した人々の思いに応えるためにも。

 皆さん、ありがとう!お疲れ様でした。

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