平成31年度・令和元年度問題

去年の政策担当秘書試験の問題が発表されましたが、またしても著作権の関係で資料が抜けている部分が多数ありました。特に2問目の違法森林伐採の問題!問題が復元できないのは資格試験として大いに問題があります。強く抗議したいと思います。
 なとか意味の通るものを探しましたので、必要な方はおっしゃってください(資料のみ)。受講生の方には、解答例と一緒にお送りします。

常識を破って(常識に戻る)

 選挙活動をしている人の大半が、真面目で普通な活動をしているが、もっと型破りなことをして欲しいと思う。特に、弱い候補は普通のことをしいたら勝てない。
「始発から終電まで」(駅頭演説)もよく見かけるようになったが、あれば元をたどれば、埼玉県知事、現参議院議員の上田清司先生がオリジナル。とあるセミナーで上田先生が、「朝出かけに挨拶していた奴が、ほろ酔い加減で帰ってきたらまだやっている、ってところにホロってくるんだよ」とおっしゃっていたのを聞いて、参加者が唖然としていたのを思い出します。 さらに「高学歴の人は『趣味:カラオケ』と書け。学歴が無い人は『趣味:読書』と書け」とか脳天打ち抜かれるような凄い講義でありました(メモが残っているはずなので探せたら追加します)。
 街宣車の乗り方も、上田先生はバンの後部座席のドアを開けて、窓枠に手をかけて体半身外に出すハコ載り。これよく考えたら、普通に助手席に乗って手を振っている候補は体の1/4しか見えないが、このハコ乗りだと体の1/2まで見える!
 これをさらに進めたのが名古屋の選挙モンスターこと河村たかし市長だ。彼の場合、街宣車の後ろで自転車に乗っているのだから1/1見える!
 両者とも一見非常識に見えるが、実は人間心理を良く分かって選挙を行っている。
だから皆さんも、常識にとらわれずに常識で考えて新しい手法を考え出してください。

選挙は運営が大事

千葉県知事選、ふたを開けてみたら与党系候補に三倍以上の差を付けて、熊谷元千葉市長が当選。 勝因については他の人もいろいろ分析されていると思うが、私の印象は(オンライン上の動画とか人の話とかの情報しかないが)勝った方は選挙運営がきっちりしていたように感じる。 思い出すのは米国のクリントンやらを当選させた無敵チーム人が書いた本で「有権者は選挙チームの選挙の運営の仕方を見ている」という話。確かに任期中に何があるのか分からないのだから、政策の細かいところ云々よりも、「このチームに任せてちゃんと運営してくれるのだろうか?」というところが、特に行政府の長(首長、大統領)を選ぶ時にはポイントになるのだと思う。 選挙グダグダで政権運営がキッチリできるとは思えないものね。選挙に勝つには、効率的で規律のある選挙運営が必要だ。

政策担当秘書資格試験セミナー

もう既にお問い合わせをいただいておりますが、今年も政策担当秘書資格試験セミナーを開催させていただきたいと思います。
昨年合格された方から「試験の一週間前にDVD見ただけで合格しました」と、まるで詐欺商法のようなお褒め言葉?をいただきましたが、この方は他の難関試験も合格されている方なので、元々書く能力のある人が「コツ」をつかめば合格する、ということだと思います。
 最近の問題傾向は、知識をあまり問うていません。出された資料をキッチリ解釈できれば、政治・行政の知識が無くても相当のレベルまでいくはずです。
 しかし、「当たり前のことを当たり前に書く」というのは意外と難しいんです。普段、家族や仲間となら「ああ、アレ取って」とか「ガースーってアレだよね」みたいに、キッチリした文で意思伝達しなくても済んでしまいます。試験や論文などでは、全然知識の無い人に向かって説明するように書かないといけないので、そこが難しいのです。添削を利用して「書く能力」を身につけていただければとおもいます(ちなみに去年の合格者は添削は利用されませんでしたが・・・その前の合格者の方はされてます)。

選挙運動についての150の疑問

選挙運動は本当に謎で、というか公職選挙法が難しくてグレーだらけで、しかも各都道府県によって取り締まりの基準が違っていたりして、訳が分からない。大体、その地域の昔からやっている人に傾向と基準を聞いたりするのだけど、それがまた急に更新されていたりして本当にややこしい。

 また意外と簡単なことで人に聞けない、というか知っている人がいないこともおおいので、この本は結構役に立つと思います。例えば、「選挙の調査票にはどの程度回答すれば良いか」「選挙カーで音楽を流して良いか」「芸能人の応援演説で芸を披露してもらうことはできるか」などなど。実践的で良いです。

今、選挙違反も厳しいので、転ばぬ先の杖。迷ったら、是非相談を!

最終合格

政策担当秘書試験の合格者の登録簿が本日発表されました。合格された皆さん、おめでとうございます!
受験申込者は190名、合格者は14名と狭き門ですが、頑張れば必ず合格できます。これから目指される方、頑張ってください!

世界を動かせ

「世界を動かせる言葉がまだある」と思わせてくれる演説。
 ちゃんと、良い演説の形式を守っている。
①難しい言葉を使わない②分かりやすい実例③対比、並列を使う。
 素晴らしい政策や人格を持った人が選挙で勝たないのは、こういった「伝える技術」が足りてないのではないか。そのためにRFSJがある。
https://www.facebook.com/brutjapan/videos/936924320109763/?t=0

都知事選雑感

都知事選終了しました。
 まず、大きな観点でいうと今回は野党のトップを争う戦いだと思っていました。独自候補者を出さずに他党と共闘した国会内野党第一党。対応がバラバラだった元の相方の政党。これに対して、新興のれいわ新撰組、維新がどれぐらいの票を得るのかが、今後の野党共闘(なんてものがあるか?)の指標になるのだろうと思います。
 山本太郎さんはとにかく演説が上手かった。政策はともかく、演説は「話芸の域」。絶対的発信力の強さで65万票(3位)。維新も選挙上手は変わらず61万票(4位)。ただし供託金没収ラインを上回れず。小野さんが意外だったのは、話が思ったより暗い印象で覇気が感じられなかったこと。真面目な人なんだろうけど「これは票数が落ちるな」と思っていたら、やはり想定より低かった。
 宇都宮さんは・・・実績は素晴らしいが演説はやはり本職の政治家と比べると落ちるので、票が伸びる感じはしなかった。大体、弁護士の方とか偉い人とかが候補者になると、周りが候補者にモノを言えなくなる傾向があり(宇都宮陣営がそうだと言うわけでなないが)、スタッフが演説原稿に手を入れたり意見したりしないことが多いんだろうと思う。
 昨年、参議院選挙を手伝っていたことがあって、その際も候補者の演説を聞いていて、直した方がいいと思う点があった。けど僕のような外部から来たスタッフは候補者に直接話しをすることもできず、お付きの人にそっとメモを渡した。
 その日の午後、ビラを配りながら演説を聴いていたらなぜか涙が溢れてくる。メモを渡したことを忘れていて、夜になってやっと「あれ?あれは俺の原稿の一部じゃないか」と思ったのだけど、本人に聞いてないので未だに謎だ。
 アドバイスの一部は、例えば冒頭の部分で「自分が政治家を志した理由」を述べるのだけれど、そこが平易で「こんなこと、あんなこと、こんなこともありました」と列挙していたので、「一つでいいから具体的に深く話してください。ここで聞いている人の感情が入る(共感)するように」というもの。
 自分が「政治家を目指す理由」というのは候補者にとっては一番大切な部分で、ここが深くないと、後の支援要請も深まらない。「自分は、これこれこういう不幸な目に遭っている人を目前で見ていて、なんとかしなければと思って・・・」となるわけで、その理由が深ければ深いほど、支援する人も「わかった」となるから、ここはちゃんと伝えなければならない。その時は、母子家庭で貧困で、さらに子どもの非行に苦しむお母さんの話を話してから続きの演説に入っていったので、グッときたんだろうと思う(但し、そのスタイルは一日だけで、その後は元の演説のスタイルになぜか戻ってしまった)。
 やはり、「しゃべり」は重要で、今回、西本誠さん(スーパークレイジー君)が、11,887票もとったのは、彼のしゃべりの力だろう。外見とのギャップも効いているのだろうけど、意外に率直でいいのだ。いわゆる一般的な選挙活動をほとんどしていない沢しおんさんが20,738票を取っているのも、選挙後に観たインタビューとかをみると、人柄というかしゃべりと政策のおかげなのではないかな。
 もちろん実地の街宣やビラ配りが重要でないわけではなくて、いわゆる政党候補以外で、独自に正統派選挙をやった込山洋さんが10,935票とっているのも注目点だ。
 まだまだ分析はあるのですが、また今度。
http://sokuho.r2tochijisen.metro.tokyo.jp/sokuho/r02chi_kai.html

2020年7月6日